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オーディオブックで最高難度の書籍でした:『21世紀の資本』を聴く。

はじめに

『CAPITAL in the Twenty-First Century』はフランスの経済学者、トマ・ピケティさんが著者の2013年(英語版は2014年)に刊行された書籍です。

CAPITAL in the Twenty-First Century

Thomas Piketty

本書は大きな話題となり、世界中で大ベストセラーになりました。

r>g

本書のテーマをひと言で表すと”r>g”になります。

  • rは資本収益率(rate of return on capital)、gは経済成長率(economic growth)のことです。
  • r>gとは預金から得られる利息、株式配当金などから入ってくる収入は、経済成長率に大きく影響される給与収入を常に上回ることを意味します。
  • 日本においても、戦後の高度成長期では働けば働くほど豊かになった時代がありました。
    → しかし、これは戦時中に破壊されたインフラの修復などが経済成長に大きく寄与した特殊な時代と定義されます。
  • 著者は第2次世界大戦以前を含めた200年間の統計をとり、r>gの公式が成り立つことを本書で解説しています。

資本を持つ人はより裕福となり、給与収入のみをあてにする労働者と格差は広がっていくばかりということを本書は著しています。

難解な本をオーディオブックを聴く際は

本書はオーディオブック版はおよそ25時間あり、かなり前にApple Bookで購入したものを余裕があるときに聴くことで終えることができました。

書籍版には図解やグラフがあることがありますが、オーディオブックは無いため、どうしてもわかりにくい内容が出てきます。

難解なオーディオブックを聴くときは、場合によっては書籍で予習、同時にkindleなどで読みながら進めることをお勧めします。

以前紹介した『三体』三部作も同時に読み/聴きを進めました。

まとめ

車の運転中や歩いているときでも気軽に聴くことができるオーディオブックですが、内容によっては難しいことがあります。

活字になっている本を参考にすることが必要ですね。

活字の本を読むことの楽しみを逆に気づきました。

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