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全国通訳案内士資格に意味は無いのか?現在と今後について考えてみました。

合格発表

2024年度の全国通訳案内士の出願受付が6月12日に始まりました。

私は英語学習の過程で通訳案内士資格の取得を目標と定め、無事合格しています。

合格証書

今は“全国“も記載されています。

合格者は官報に名前が公示されます。

国家資格はやはり重みが違いますね。

試験の概要

通訳案内士試験には以下の受験科目があります。

一次試験(筆記試験)

  • 外国語
  • 日本地理
  • 日本歴史
  • 一般常識
  • 通訳案内の実務

一次試験は通常8月に行われ、合格者は12月実施の2次試験(面接)に臨みます。

効率的に合格を目指すには

上記の試験科目には、受験が免除となる基準があります。

英語を例に挙げると

  • 実用英語技能検定1級(英検1級)合格者
  • TOEIC Listening & Reading Test 900点以上
  • TOEIC Speaking & Writing Testの内、Speaking Test 160点以上
  • TOEIC Speaking & Writing Testの内、Writing Test 170点以上

私は、英検1級に合格していたため、合格証明書を取得して受験申請、

これにより外国語の受験が免除となり、そのほかの科目を集中的に学習する事ができました。

私としては、TOEIC900点以上を取得して免除の権利を得ることが近道だと思います。

(経験から、英検1級はTOEIC950点レベルというのが実感です。)

日本英語検定協会に申請すると合格証明書(有料)を入手できます。

ちなみに日本歴史も、大学入試センター試験「日本史B」60点以上というユニークな条件があります。

改正通訳案内士法について

”全国通訳案内士”は、かつて”通訳案内士”と呼ばれ語学の資格としては唯一の国家資格であることから、語学学習者にとってはあこがれの資格でした。

けれどもオリンピック等の効果でインバウンド観光が増え続けると期待し、通訳ガイドの数を増やすため、2018年に以下の法改正が行われました。

改正前改正後
業務独占資格
→ 資格を持っていないと、有償で通訳ガイド業務を行ってはならない。
名称独占資格
→ 資格を持っていると全国通訳案内士と名乗ることができるだけ。
※資格を持っていなくても有償で通訳ガイド業務ができる。
資格の名称は『通訳案内士』、全国どこでも通訳ガイド業務ができる。資格の名称は『全国通訳案内士』、通訳案内士資格を持っていなくても特定の地域でガイドができる『地域通訳案内士』制度がある。
資格を取得していれば、問題がない限り資格を失うことはない。研修を受けないと登録が取り消されることがある。

せっかく努力して取得した資格も、名称だけになってしまうのでは、モチベーションが大きく下がります。

難しいのに稼げない

全国通訳案内士は、試験の難易度が高いにも関わらず稼げない資格として知られています。

実際に資格を持っていても、専業の所得で生活できるのは一部、ほとんどの有資格者はガイド業務をしていないというのが実情です。

研修制度を用いて通訳ガイドのレベルアップを目指すのはとても良いことと思いますが、生活できないのであれば、資格合格のための努力が無駄になってしまいます。

さいごに

それでも通訳案内士は語学系の唯一の国家資格です。

通訳案内士資格に合格することで語学力の証明することができ、英検1級合格後の目標の一つなったのは大きな収穫です。

試験科目には歴史、地理、一般常識がありますので、外国の方に日本の歴史や文化に関する説明をするとき、質問に答える時などには役立っています。