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究極の英作文:技術英語(テクニカルライティング)について紹介します。

はじめに

前回の記事でPlain Englishについて紹介しました。

英語を正確、簡潔に伝える方法:”Plain English”について紹介します。

技術英語(テクニカルライティング)には以下の鉄則があることから、Plain Englishに通じるところがあります。

  • Clear(明解である)
  • Correct(正確である)
  • Concise(簡潔である)

エンジニアである私は、技術英語(テクニカルライティング)について日々向き合っており、工業英検(2020年に技術英検に名称変更)という資格合格を目標として学習、工業英検2級を取得しています。

経歴紹介

この合格をきっかけに、国連英検、英検1級への挑戦を始めました。

技術英語の特徴

技術英語には以下の特徴があります。

  • 相手に読ませるための英語であること
  • 専門用語について知らない人にいかにわかり易く説明するか考える必要があること
  • 誤記、誤訳によって、事故やケガが発生する可能性があるため、責任を伴うこと

単なる英作文ではなく、上記の特徴についてよく考え、緊張感を持って学習する必要がある分、やりがいがあります。

Apollo 11号の着陸船、LM(Lunar Module)操作パネルのレプリカ、究極までそぎ落とした表記です

旧車メンテマニュアルで有名なヘインズ社のApollo 11号マニュアル、ジョークではなくいたってまじめな内容です(私の宝物)。

代表的な例

技術英語紹介の手始めに、以下の間違いやすい例を紹介します。

例1. ”スイッチを押す”の”押す”は、"Push"ではなく、” Press”もしくは”Hit”

→ Pushは間違いの代表例、お金を払って依頼した翻訳会社が訳した文でpushが使われていると、文書を突き返したくなります。

例2. 可能性が”ゼロ”であるは、可能性が”ほぼない”ではなく、”まったくない”のことである。

→ 英語はゼロの意味に厳密です。日本語では0.01%でもゼロと言ってしまいがちですが、”ゼロ”はあくまで0%なので要注意です。

例3. "Similar"は”同様"ではなく、”ほぼ同じ”

→ "Similar"は日本人が通常考えるより、”Same(まったく同じ)”に近い度合いになります。

まとめ

個人的な感想ですが、技術英語はシンプルで美しい英語だと思います。

今後も技術英語について紹介していきます。