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はじめに
『THE FIFTH RISK』はマイケル・ルイスさんによって2018年に刊行された書籍です。
本書では2016年の大統領選挙選挙後、トランプ政権移譲時に政府機関で起こった混乱を主軸にして記されています。
THE FIFTH RISK
Michael Lewis
アメリカ政府機関も大混乱
連邦議会議事堂襲撃など、トランプ政権によって起こった様々な混乱は周知のとおりですが、政府機関でも前代未聞の事態が起っていました。
引継ができない
政権政党と政府機関の担当者の多くが入れ替わるため、引き継ぎが行われますが、驚くような状況になっていました。
- いつもの政権交代の通り、トランプ政権もその担当者が引き継ぎのため各政府機関にやってくるものと考え、担当者が資料を準備して待っていたが、選挙翌日、その翌日も誰も現れず、連絡がない。
- 関係者が引き継ぎにやっと来ても、簡単な説明を聞いただけですぐ帰ってしまう。
→ そもそも政府機関が行っている業務の内容がわかっていないし、予習もしていない。 - 各政府機関は膨大な予算と業務を扱っているため、政権政党が変わっても、経験と知識がある人は機関に残るのが通例だが、残さなかった。
人材を適切に配置しないやり方について、著者は”幼稚園生のサッカー(ポジションを無視して全員ボールに群がる様子)”と呼んでいます。
政府機関の仕事
本書では引き継ぎ時の混乱以外に、各政府機関の大切な仕事について述べてられています。
- Department of Energy(エネルギー省):石油などのエネルギー政策を担当していることはもちろんですが、核兵器プログラムという重大な任務を担っています。
原爆開発(マンハッタン計画)が行われたロスアラモス研究所もエネルギー省が管轄しています。 - Department of Aguriculture(農務省):農業政策以外にも、森林の管理も行っており、毎年発生し、大きな被害が出ている森林火災対策も行っています。
- Department of Commerce(商務省):経済成長に関する政策を担当していますが、National Oceanic and Atmospheric Administration (NOAA、海洋大気庁)も管轄しています。
地球温暖化を”フェイクだ!”と一蹴するトランプ政権下では、森林火災対策や温暖化対策について口に出しにくい雰囲気があったようです。
まとめ
本書は単なるトランプ政権を批判する内容だけでなく、米国政府機関が担っている知られざる仕事に述べられた、非常に興味深い内容の本です。
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