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映画の舞台は
『TOP GUN(1986)』の舞台はカリフォルニア州サンディエゴ市にあるミラマー海軍航空基地(現在は海兵隊航空基地)でした。
その後TOP GUNの基地はネバダ州にあるファロン海軍航空基地に移転しましたが、新作の舞台もまたサンディエゴ市の近郊です。
ミラマー基地など、様々な航空基地やエアショー(航空祭)の情報は以下のリンクで紹介しています。
ただし、マーベリックが教官を務めたのはサンディエゴ市郊外のミラマー基地ではなく、ダウンタウンの西側にあるNorth Islandです。
前作のように、ビーチでチームが一体となるシーンが印象的でした。そんな理由からネバダ州で撮影するわけにはいかなかったかもしれません。
基地内に入りました
ノースアイランド基地はミラマー基地のような基地開放は通常行っていませんが、海軍航空100周年記念の年、"100years of Naval Aviation”の行事が行われ、特別に基地内に入ることができました。
その時の貴重な写真を紹介しますよ!
空軍の映画ではありません!
戦闘機が主役の『TOP GUN』、米国空軍が主役の映画と勘違いされ、(仲が悪い?)海軍は憤っているとの話も公開当時ありました。
現在、米軍は以下の6軍で成り立っています。
- 陸軍:United States Army
- 海軍:United States Navy
- 空軍:United States Air Force
- 海兵隊 :United States Marine Corps
→ 硫黄島の戦いで有名な上陸作戦を主な目的とした精鋭部隊、”殴り込み部隊”とも呼ばれています。 - 沿岸警備隊:United States Coast Guard
→ 長い海岸線に囲まれた国であるアメリカゆえに、沿岸の警備を行います。 - 宇宙軍:United States Space Force
→ 宇宙空間の安全保障の確保を目的とし、トランプ政権下で誕生した空軍の管轄下の軍です。
映画の中で操縦士は"Pilot"ではなく”Aviator”と呼びあっていたところも海軍らしいですね。
ホテルコロナド
ノースアイランド基地の東はリゾート地であるコロナド市、サンディエゴ市から橋を使っていくことができます。
Coronado Bridge
コロナド市にあるもっとも有名な建物はHotel del Coronado、1888年に開業、赤い三角屋根が特徴の高級リゾートホテルです。
エアレース
この美しい湾を使って、エアレースも実施されました。
ちなみに上の写真のように飛行機や車の動きを追いながら撮影し、背景が流れるようにする撮影法を”流し撮り”と言います。
陸軍と海軍では軍の階級を表す英語が異なります
トム・クルーズさんが演じるCaptain Pete "Maverick" Mitchell が大佐どまりに対して、前作でライバル関係にあり本作でも大切な役割を演じたヴァル・キルマーさんが演じるAdmiral Tom "Iceman" Kazanskyは太平洋艦隊の提督まで出世しています。
”Captain”という階級は"大尉”と意味と思い込んでいたため、MaverickはあまりにもIcemanと階級が離れてしまった...と思っていましたが、陸軍では”Captain”が”大尉”に該当することに対し、海軍では”Captain”は尉官の上位に当たる佐官の"大佐"に当たります。
ちなみに陸軍の"大佐"は”Colonel”と呼ばれます。
頼れるCaptainといえば、トム・ハンクスさんが演じた『プライベートライアン』のミラー大尉(Captain Miller)をもい浮かべる方もいるかもしれません。
なお、『プライベートライアン』の原題は『Saving Private Ryan』です。
ここで"Private"の意味をいわゆる"プライベート、私的な"と考える意味が分からなくなりますが、Privateには”二等兵”という意味があり、題名の意味が『ライアン二等兵を救え』と考えるとしっくりきます。
以前紹介しましたが、映画の題名の訳は難しいですね。