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アメリカでのエアショー(航空祭)の開催場所と楽しむコツを紹介します。

はじめに

アメリカでは定期的にさまざまな基地や空港でエアショー(航空祭)が開催されています。

私がこれまでに訪問してきたエアショーについて紹介します。

準備

まずは、折り畳み椅子は必須です。

El Centro基地での様子。

朝早く入場すると、良い場所をとることができます。

ちなみに、トップガンでおなじみのサンディエゴ近郊のミラマー海兵隊航空基地やネリス空軍基地で開催される大規模なエアショーでは、有料観覧席を使うと椅子は必要ありません。(米軍基地で開催されるエアショーは、有料席以外は入場無料です。)

ミラマー基地で開催されたエアショーに設置されるスタンド

一度に数万人集まる大規模なイベントですが、たくさんの屋台があり昼食は選択肢が豊富です。

また、仮設トイレも男女で分かれており、十分な数があります。

セキュリティに関しては、軍の基地だけに武装した軍の方々がいますので怖い目にあったことはありません。

アメリカのエアショーに行くときの注意点

注意点としては以下の点があります。

  • 一部の基地を除いて、車での入場が基本となりますので、遠くから訪れる場合はレンタカーが必要です。
  • 基地内では特設の駐車場に停めますが、入場時と退場時は渋滞に巻き込まれます。
  • 駐車場が広大で臨時であるため、目印がない場合があり自分が駐車した場所をしっかりと覚えておかないと帰宅時に車を探すのに非常に時間がかかることになります。

砂漠の真ん中にあるエドワーズ空軍基地、エアショーの帰り、車を停めた場所が見つからず、1時間以上歩き回りました。

用語集

エアショーで行われるナレーションでは普段聴くことのない単語や、飛行隊形の用語が飛び交います。

  • Maneuver :操縦(飛行機に用いることが多い)、飛行科目
  • Sortie:航空戦
  • Echelon:隊形
  • Delta Formation:6機がデルタ型に並んで飛行すること
  • Diamond Formation:4機がダイヤモンド型に並んで飛行する科目
  • Sneak Pass:複数の機体がロールしながら上昇して観客の視線を引き付け、反対側から音速で突然現れて観客を驚かす科目。

ミラマー海兵隊航空基地(MCAS Miramar)

映画『トップガン』で有名なミラマー基地、西海岸最大級のエアショーが3日間開催されます。

かつては海軍航空基地(Naval Air Station, NAS)でしたが、現在は海兵隊航空基地(Marine Corps Air Station, MCAS)となっています。

米海軍のアクロバットチーム、『Blue Angels』がショーのトリを務めます。

Diamond Formation

登場した当初は最高の軍事機密であったステルス機、F-117ナイトホークも堂々とデモ飛行をしていました。

最大級のエアショーですので、複数日通っても飽きません。

エル・セントロ海軍航空基地(NAF El Centro)

フロリダ州のペンサコーラ海軍航空基地が本拠地の『Blue Angels』ですが、メキシコ国境の近くにあるNAF El Centroで冬季トレーニングを行っており、例年3月にエアショーが開催されます。

F-15E Strike Eagle
『Blue Angels』のチームクルーを輸送するC-130輸送機、通称『Fat Albert』

アマゾンプライムビデオ「ブルーエンジェルス」の主な舞台は、El Centro基地です。


ミラマーに比べると規模は小さいですが、終日順光であるため、撮影には最高の場所です。

ネリス空軍基地(Nellis AFB)

ラスベガス近郊にあるため、ラスベガスツアーを兼ねた日本からのツアーが人気のエアショーです。

基地内からもラスベガスの様子が見えます。

そして『サンライズマウンテン』と呼ばれる山に飛行機が映えます。

米空軍アクロバット飛行隊、日本でも展示飛行を行ったこともある”Thuderbirds"の本拠地です。

Delta Formation
Calypso

日本からのツアーもあったネリスエアショー、基地近くのLas Vegas Motor Speedwayに駐車して、バスで会場に移動します。

エドワーズ空軍基地(Edwards AFB)

モハーベ砂漠の真ん中にある試験飛行も行われている基地で、NASAの研究所があり見どころ満載ですが、エアショーの開催は不定期です。

エドワーズ基地では映画『ライトスタッフ』のモデルになったチャック・イエガーさんが音速を初めて超えた有人飛行機、"Bell X-1" を始め、様々な飛行機の試験飛行が行われています。

B-2 Spirit

NASAのアームストロング飛行研究センターの機体が展示されていました。

スペースシャトルを背中に乗せてケネディ宇宙センター運んでいたNASA仕様Boeing 747
偵察機U-2を転用、NASAが地球環境の調査を行うER-2高高度観測実験機、2機存在します。

ベンチュラ郡海軍航空基地(NAF Point Mugu)

ロサンゼルス北西に位置する基地、海に近いため航空機にベイパー(霧状の白いもや)が多く発生します。

『世界最小の空母』らしいです。。。

Sneak Pass中のThunderbird、ベイパーが発生してます。
ありえないほどの接近

マーチ統合空軍予備役基地(March Air Reserve Base)

ロサンゼルス市の東、リバーサイド郡にある基地です。

基地内の撮影では逆光になりますが、近くにあるMarch Field Air Museumから撮影すると順光で撮影ができます。

山火事対策が大きな課題のカリフォルニア州、旅客機DC-10を改造した消火用航空機『Air Tanker』が活躍しています。
March ARBが本拠地である輸送機C-17 Globemaster
新旧機体によるデモ飛行

デモンストレーションチームも登場しました。

F/A-18 Hornet
F-22 Raptor

California International Airshow

サンフランシスコの南にあるサリナス市の空港(Salinas Municipal Airport)で実施されたエアショーです。

民間空港でのエアショー、軍の基地とは違う雰囲気です。

恐竜型ロボット『Robosaurus』、日米貿易摩擦のころは主に日本車を破壊していたそうです。
Wing Walking

海外からのゲスト、民間チーム

展示飛行の内容は毎年趣向を凝らしており、海外のアクロバットチームも登場することがあります。

カナダのアクロバットチーム『Snowbirds』、9機の編成でヨーロッパのアクロバットチームの雰囲気があります。

軍に所属するアクロバットチーム以外でも、複数の機体を持つアクロバットチームを参加します。

様々なエアショーに登場する『Patriots Jet Team』、4機による編成です。

Patriotsは元空軍パイロットや元『Thunderbirds』のパイロットがメンバーでその技術を活かして

「TOP GUN Maverick」の撮影に参加しています。

最後に

最後に日本が誇るアクロバットチーム『Blue Impulse』が大空に描いたハートの写真をどうぞ。

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