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はじめに
思い起こせば英検1級に合格後、はや15年以上経過しました。
合格した後の直後の効果を経験談で紹介します。
英語力の客観的な証拠を手にする
日本で最も有名な英語資格である英検、英検1級に合格するとトップクラスの英語を話せる、聞ける、書けるということの客観的な証拠になります。
私の場合、TOEICのスコアや英検資格について会社に伝える機会がありましたが、国内のエンジニアリング関係の仕事を主に従事してきたため英語を使う機会は8年程度ありませんでした。
アメリカのオフィスで働く妄想をしながら通勤していました。
けれども、英検1級という大きな目標があったため、英語の学習は日々継続していました。
そしてアメリカのプロジェクトが立ち上がった時に、英検1級合格とTOEICのスコア(900点越え)を会社に伝えていたので、海外のチャンスがようやくやってきました。
なお、海外に行くのは、英検1級合格後が初めてになります。
日々妄想していたことが突然現実になるとは、思ってもみませんでした。
初めての海外(アメリカ)はトラブルの連続
初めての海外出張、それもいきなりアメリカに1人で行き、ビザなしで滞在できるぎりぎりに近い89日間滞在するという旅程でした。
なかなかの計画ですが、英語に絶対の自信があったので、不安よりも楽しみな気持ちが大きかったのを覚えています。
出張のフライトはアメリカの到着後に国内線の乗り継ぎがあるという、初めての人には難易度の高いものでした。
しかも最終地点まではすべて1人、携帯電話の貸与はありませんでした(連絡は公衆電話、もちろんアメリカの公衆電話を使ったことはありません。)
アメリカまでは問題なく到着、入国審査を無事終えたのち、次のような試練に襲われました。
その1:航空券に”SSSS"という記載がある。
→ 「SSSS」は、「Secondary Security Screening Selection」の略で航空券にこの表記があると、通常のセキュリティチェックに加えて二次的なチェックを受ける必要があります。
「SSSS」に当たってしまうのは、FBIが危険人物とみなした人、片道航空券で入国した人(不法滞在をする可能性あり)、そしてランダムで選ばれた人という理由があるそうです。
チェック自体は時間がかかるだけで大きな問題はないのですが、乗り継ぎ便に乗り遅れる恐れが生じますので要注意です。
その2:乗り継ぎ便が欠航になる。
セキュリティチェックを無事に通過しましたが、私が乗るはずの便の表示がありません。
良い天気だったので、まさか飛ばないはずは無いと思いましたが、機材のトラブルによる欠航でした。
欠航がわかった時点では焦りましたが、英語に自信があったので落ち着いてカウンターの人に代わりのフライトを調整してもらうことができました。
その3:預けた荷物が別のフライトに乗る。
トラブルを乗り越えてようやく最終地点につきましたが、荷物が届いていません。
フライトを急に変えたことが原因のようでしたが、約3か月の出張のために準備した荷物が無いとかなり困ります。
何とか空港の人のお願いして到着した空港に送りなおすことをお願いして翌日に荷物が届きました。(国内線の小さな空港ですのですべて英語で処理しました。)
初めての海外、アメリカでのなかなか大変な経験となりましたが、”英検1級をもっている”という自信で乗り切ることができました。
さいごに
海外専門の部署で働いている人以外、英検1級を持っている人に会う機会は少ないと思います。(持っていてもあまり人に言うことが無いからかもしれませんが)
会社にとってわかり易い英語力はやはりTOEICだと思います。
これは合格、不合格で判断される英検と異なり、TOEICはスコアによって幅広く英語力が判断でき、またビジネスに特化していることが理由です。
また、TOEICに比べて英検の試験内容はアカデミックな内容になります。(特に英検1級はその傾向が顕著です。)
けれども、”英検1級合格という自信”を持つと、海外の思わぬトラブルに対応できることができますし、アカデミックなことについて話すことができると、海外の人との話が盛り上がりことがあります。
継続して長い期間学習をしてきた英語の土台は、大きな自信の源になることを身をもって感じます。