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はじめに
今年ももう11月、年末まで1カ月を切りました。
アメリカ生活と日本での生活の大きな違いに、”時間”があります。
サマータイムとは呼びません。
米国では春と秋に時間をずらす習慣があります。
その最大の目的は省エネ、日光を有効活用することで電気の使用量を減らすことを名目としています。
米国では"Summer Time"は”夏の時期”のこと(ジャニス・ジョプリンの歌にありましたね)であり、
時間をずらすことは"Daylight Saving Time (DST)"と呼びます。
影響をできるだけなくすために日曜日の午前2時に実行されます。
かなり複雑...
大部分のアメリカにおいて、DSTは以下の設定されています。
3月の第2日曜日の午前2時に時間を1時間進める。
11月第1日曜日の午前2時に時間を1時間戻す。
ですが、このDST、すべての州で行われるというわけでなく、例えばアリゾナ州では行われていません。
細かく言うと、アリゾナ州の中で行われている地域とそうでない地域があるため、物事をもっとややこしくしています。
また、アメリカには以下の時間帯があります。
東部時間(Eastern Standard Time, EST)
中部時間(Central Standard Time, CST)
山岳部時間(Mountain Standard Time, MST)
太平洋時間(Pacific Standard Time, PST)
そのうえ、アメリカとメキシコはDSTの開始時期が異なるため、メキシコの会社と付き合いがある仕事では、打ち合わせの時間を間違ってしまうことがあります。
ついには、メキシコでは2022年に夏時間を廃止する法案が署名されました。
ややこしすぎる...
サンマータイム
日本でも"サマータイム”案が東京オリンピック時にわいてきたものの、大ひんしゅくを浴びてボツになりましたが、
実は日本でも米国に占領されていた時代、1948年から1951年まで実施されていました。
その名も”夏時刻法(通称 サンマータイム法)です。
時間差を実際に体験すると、始まって1週間ぐらいはなにか体調が良くないような気分になりますが、その後は普段の体調に戻ります。
また、時計・携帯電話・HDDレコーダー等の最新機器の時間は自動的に変わりますが、ちょっと古い電子レンジ、食洗器やコーヒーメーカーは手動で変更する必要があるので、非常に面倒です。
さいごに
海外の方と気軽にウェブで会議ができる時代ですが、相手側の時間帯が変わることに気を付けたいですね。
時間をずらすことは、交通事故が増えるなどの悪影響を与えると近年言われています。
廃止を検討する国が増えており、ヨーロッパでも廃止を検討する国が現れています。