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『マネー・ボール』著者の初回作、Liar’s Poker(ライアーズ・ポーカー)

はじめに

『Liar's Poker』さんは1989年に出版されたマイケル・ルイスさんの初めての作品です。

『マネー・ボール』や『ビッグ・マネー(The big short)』などの経済に関する本で有名な著者は、作家になる前はアメリカの名門投資銀行であるソロモン・ブラザーズで債権のセールスマンをしていました。

LIAR'S POKER


Michael Lewis

ニューヨークからロンドンへ

マイケル・ルイスさんは、大学時代の専攻は芸術を専攻、ロンドン・スクール・オブ・ビジネスで経済学修士を取得します。

その後ソロモン・ブラザーズに入社、ニューヨークからロンドンに移動して債権のセールスマンとなります。

ニューヨーク証券取引所(New York Stock Exchange 、NYSE)の外観

著者がセールスマンをしていた1980年代は、コンピュータによる取引が本格的になりはじめ、優秀な理系の学生がウォールストリートに向かい始めた時代です。

本書では破天荒な上司や、顧客の損など気にしないセールスマン、新人社員、実際に経験したから書くことができる、生き馬の目を抜く債券、株式市場のおかしな世界を描いています。

まとめ

マイケル・ルイスさんはセールスマンを3年で辞め、その後作家に転身します。

その後のウォールストリートは2008年のリーマンショック、本ブログでも紹介した 高速取引(High Frequency Trading、HFT)全盛時代、コロナショックを経て今に至ります。

この時代を経験したからこそ、以後のエンターテインメント性のある作品を発表することになったのではないでしょうか。